牧場の少女カトリの声優と物語を徹底解説!
1984年に放送された「牧場の少女カトリ」は、世界名作劇場シリーズの第10作目として制作されたアニメ作品です。原作はアウニ・ヌオリワーラの『牧場の少女』で、20世紀初頭のフィンランドを舞台に、貧しい農村で懸命に働く少女カトリの成長と家族との絆を描いています。全49話がフジテレビ系列で放送され、社会的背景や人間ドラマを丁寧に描いた作品として高く評価されました。

牧場の少女カトリの声優と物語を徹底解説!
①あらすじは?
フィンランドの農村に暮らす少女カトリは、父を亡くし、母サラがドイツへ出稼ぎに出たまま音信不通となっていました。第1話「お母さんはどこ?」は1984年1月8日に放映され、全49話がフジテレビ系列で放送されました。祖父母の家計を助けるため、9歳のカトリは牧場で働き始めます。家畜番としての厳しい仕事をこなしながらも、読書や勉強に励み、周囲の人々との交流を通じて成長していきます。
②みどころは?
本作の見どころは、カトリの勤勉さと誠実さが周囲の人々の心を動かしていく過程です。厳しい労働環境の中でも、カトリは決して弱音を吐かず、持ち前の明るさと賢さで困難を乗り越えていきます。ライッコラ屋敷やクウセラ屋敷での奉公生活、トゥルクでの新たな出会い、そして母との再会など、感動的なエピソードが続きます。社会的テーマを含みながらも、希望と人間の温かさを描いた作品です。
③登場人物は?
| 役名 | 声優氏名 | ふりがな | 生年月日 | 没年月日 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| カトリ・ウコンネミ | 及川ひとみ | おいかわ ひとみ | 非公開 | ― | 主人公。働き者で賢い少女。 |
| サラ・ウコンネミ | 藤田淑子 | ふじた よしこ | 1950年10月5日 | 2018年12月28日 | カトリの母。出稼ぎに出ていた。 |
| ユリス・ウコンネミ | 宮内幸平 | みやうち こうへい | 1929年6月4日 | 1995年6月2日 | カトリの祖父。 |
| イルダ・ウコンネミ | 京田尚子 | きょうだ なおこ | 1935年4月22日 | ― | カトリの祖母。 |
| アベル | 龍田直樹 | たつた なおき | 1950年9月8日 | ― | カトリの愛犬。 |
| マルティ・ハルマ | 古谷徹 | ふるや とおる | 1953年7月31日 | ― | ハルマ屋敷のお坊ちゃま。 |
| ペッカ | 塩屋翼 | しおや つばさ | 1958年9月13日 | ― | 隣の屋敷で働く少年。 |
| ロッタ・クウセラ | 滝沢久美子 | たきざわ くみこ | 非公開 | ― | クウセラ屋敷の奥様。 |
| クラウス・クウセラ | 高坂真琴 | こうさか まこと | 非公開 | ― | ロッタの息子。 |
| ソフィア | 松島みのり | まつしま みのり | 1940年1月10日 | 2022年10月20日 | 女医。カトリを支える存在。 |
④エピソードの詳細は?
物語の後半では、カトリがクウセラ屋敷での奉公を終え、ロッタとクラウスとともにトゥルクへ移り住みます。第40話「トゥルクの新しい生活」では、ロッタの計らいで学校に通えるようになったカトリが、勉強と仕事を両立させながら充実した日々を送ります。最終話では、母サラが病院に入院していることが判明し、カトリは6年ぶりに母と再会。涙と感動に包まれたフィナーレが描かれます。
⑤主題歌は?
オープニング主題歌は小林千絵さんが歌う「Love with You ~愛のプレゼント~」、エンディング主題歌は同じく小林千絵さんによる「風の子守歌」です。「Love with You」はカトリの優しさと希望を表現した爽やかな楽曲で、「風の子守歌」は彼女の孤独と成長を感じさせる優しいメロディが印象的です。どちらも作品の世界観に寄り添い、物語の感動を引き立てています。
⑥まとめ
「牧場の少女カトリ」は、貧しさや孤独に負けず、懸命に生きる少女の姿を描いた感動の名作です。及川ひとみさんをはじめとする豪華声優陣の演技がキャラクターに命を吹き込み、美しいフィンランドの風景と音楽が物語に深みを与えています。社会的テーマを含みながらも、希望と人間の温かさを伝える本作は、今なお多くの視聴者に愛され続けています。世界名作劇場シリーズの中でも特に心に残る作品として、ぜひ一度は視聴してほしいアニメです。
コメント