フランダースの犬の声優と物語を徹底解説！

1975年に放送された「フランダースの犬」は、世界名作劇場シリーズの第1作目として制作された感動のアニメ作品です。ベルギー・フランダース地方を舞台に、貧しい少年ネロと老犬パトラッシュの絆を描いた物語は、今なお多くの人々の心に残る名作です。原作はウィーダによる児童文学で、アニメでは全52話にわたり、ネロの夢と苦難、そして最後の瞬間までが丁寧に描かれています。

①あらすじは？
②みどころは？
③登場人物は？
④エピソードの詳細は？
⑤主題歌は？
⑥まとめ

①あらすじは？

1870年頃のベルギー・アントワープ近郊の村に暮らす少年ネロは、絵を描くことが好きで、画家になることを夢見ています。第1話「少年ネロ」は1975年1月5日に放映され、全52話がフジテレビ系列で放送されました。ネロは祖父ジェハンと牛乳運びをしながら暮らしていましたが、ある日捨てられた犬パトラッシュを助けて家族として迎え入れます。貧しさや偏見に苦しみながらも、ネロは絵のコンクールに挑戦し続けます。

②みどころは？

本作の見どころは、ネロとパトラッシュの深い絆と、夢に向かって努力するネロの姿です。アロアとの友情や祖父との温かい関係、村人たちとの交流が物語に彩りを添えます。特に最終話でネロがルーベンスの絵の前でパトラッシュとともに静かに天に召される場面は、日本アニメ史に残る名シーンとして語り継がれています。美しい背景美術と繊細な心理描写が、物語の感動をより深く伝えてくれます。

③登場人物は？

役名	声優氏名	ふりがな	生年月日	没年月日	備考
ネロ・ダース	喜多道枝	きたみちえ	非公開	―	主人公。絵を描くのが好きな少年。
ジェハン・ダース	及川広夫	おいかわひろお	非公開	―	ネロの祖父。牛乳運びをしている。
アロア・コゼツ	麻上洋子→桂玲子	あさがみようこ→かつられいこ	1952年4月7日	―	ネロの幼なじみ。明るく優しい少女。
コゼツ	大木民夫	おおきたみお	1928年1月2日	2017年12月14日	アロアの父。ネロに厳しい態度を取る。
エリーナ・コゼツ	中西妙子	なかにしたえこ	非公開	―	アロアの母。ネロに理解を示す。
ハンス	村松康雄	むらまつやすお	非公開	―	村人。ネロを支える人物。
ジョルジュ	駒村クリ子	こまむらくりこ	非公開	―	村人。ネロの友人。
ポール	菅谷政子	すがやまさこ	非公開	―	村人。ネロの友人。
アンドレ	白川澄子	しらかわすみこ	1935年12月21日	2015年11月26日	村人。ネロを見守る。
ノエル	永井一郎	ながいいちろう	1931年5月10日	2014年1月27日	村人。ネロに助言を与える。
パトラッシュ	―	―	―	―	ネロの相棒の犬。忠実で賢い。

④エピソードの詳細は？

物語の終盤では、ネロが絵のコンクールに落選し、祖父も亡くなり、家も失ってしまいます。クリスマスの夜、ネロは夢だったルーベンスの絵を見るために教会へ向かい、パトラッシュとともにその前で静かに息を引き取ります。このエピソードは、夢と希望、そして命の尊さを描いた感動的な展開で、視聴者の涙を誘います。ネロの純粋な心とパトラッシュの忠誠が、物語の核心を成しています。

⑤主題歌は？

オープニング主題歌は「よあけのみち」、エンディング主題歌は「どこまでもあるこうね」。どちらも大杉久美子さんが歌っており、アントワープ・チルドレン・コーラスとの共演で、作品の世界観を美しく彩っています。「よあけのみち」はネロの希望を、「どこまでもあるこうね」は彼の優しさと旅路を象徴する楽曲として、今なお多くのファンに愛されています。

⑥まとめ

「フランダースの犬」は、少年と犬の絆、夢への挑戦、そして命の尊さを描いた感動の名作です。ネロとパトラッシュの物語は、世代を超えて語り継がれ、今なお多くの人々の心に残っています。声優陣の演技も素晴らしく、特に喜多道枝さんのネロ役は作品の感情を深く伝えています。主題歌や美術も作品の魅力を高めており、何度でも見返したくなるアニメです。ぜひ一度は視聴してみてください。